消防設備士甲種第4類 試験のまとめ(自火報の工事と点検ができる)

消防設備士甲種第4類の試験に合格して免状取得しましたので、まとめようと思います。

消防設備士について

消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができる日本の国家資格。

Wikipediaより抜粋

消防設備士は甲種(1類~5類、特類)、乙種(1類~7類)の区分があり、それぞれの区分に応じた消防設備の甲種は工事と点検、乙種は点検ができる資格です。

消防設備士試験は、各都道府県にある消防試験研究センターの支部が実施団体として行っています。

各都道府県の試験は誰でも受けることができ(いわゆる越境試験、住んでたり勤務したり通学していたりする都道府県に限らずどの地域でも受けることができます)、年間通して毎月受けようと思えば受けれる試験です。
ただし、各都道府県の知事が免状を交付しますので免状交付申請で多少苦労する場合もあるかもしれません(例えば都道府県証紙の入手が難しい場合があるなど。でも大抵の場合現金書留も受け付けてくれるみたいです(領収書は出ない)。このあたりは各都道府県の消防試験研究センターに問い合わせてください)。

試験のレベルとしては、乙種はやや優しい~普通、甲種は普通~やや難しい(筆者主観)です。
甲種試験の肝は製図試験の難易度でしょうか。ただしできるようになると何でも無いですよ。

受験資格については、乙種は誰でも受けることができます。
甲種については、持っている資格などで受験資格を満たす必要があります(例えば電気工事士や無線従事者免許を持っているなど。また、大学等で物理化学を専攻していた等)。

受験料は乙種で3,800円 甲種で5,700円(2022年5月現在)です。

試験について

試験の内容

受験の申込みは、一般財団法人消防試験研究センターに申請します。インターネットからの申込みの他、各地域の消防署等に置いてある申込用紙を使用しての申請もできます。

トップ|一般財団法人消防試験研究センター
国家資格である危険物取扱者試験と消防設備士試験の実施機関です。

消防設備士甲種第4類の試験内容は、筆記試験は4択マークシート式、実技試験は記述式です。

筆記試験
・消防関係法令 共通、類別15問
・基礎的知識 電気10問
・消防用設備等の構造、機能、工事・点検 電気、規格20問

実技試験
・鑑別 5問
・製図 2問

試験時間 3時間15分

試験については、筆記試験問題、実技試験問題が同時に配られます。
3時間15分ぶっ通しの試験となります。

消防設備士甲種第4類は、自動火災報知設備やガス漏れ火災警報装置などの工事及び点検ができる資格です。この自動火災報知設備は、商業ビルや学校等様々なところに設置されています。

また電気工事士の工事範囲と重なっているところも多く、電気工事士との親和性が高いことが特徴です(親和性が高いのは他に乙種第7類の漏電火災警報器があります)。

私も受けた理由が、電気工事士を持っているためでした。

ちなみに私は乙種6類と乙種7類を持っていたので多少の知識(法令共通部分など)があったのと、電気工事士の資格で試験問題の免除がありそれを活用しての受験でした。

使用したテキスト

テキストについては、いわゆる工藤本を使いました。

工藤正孝(2018)『わかりやすい!第4類消防設備士試験』(第2版第3刷)光文社
工藤正孝(2019)『これだけはマスター!第4類消防設備士試験製図編』(第4版第4刷)光文社

上のテキストの方は、第3版が出ているようです(2022年5月現在調べ)。

ちなみに試験は大阪府で受けました。

免状申請について

試験から約1ヶ月ぐらい経つと、試験結果が圧着はがきで通知されます。

合格しいると、その圧着はがきの開いた右側が免許申請用紙となっており必要事項を記入し免状交付手数料を払った証明もしくは証紙を貼り付け、返信用の簡易書留分の切手を貼った封筒を同封して送ります。

大阪府の場合、証紙は廃止されていますので試験会場で配られている免状申請一式の中に入っている納付書を銀行などに持っていき納付する形となります。

ちなみに……なんですが、

会場で配られる大きな封筒(A4を折らずに入れれるサイズ)を使用しなくても申請は全く問題なく可能です(なぜだかこれを使わないとイケナイ雰囲気が漂っていますが……)。
例えば申請用紙を長3封筒に、返信用封筒を長4にすれば、定形外の大きな封筒の簡易書留を定形サイズにできますので、多少節約になりますよ。

さらにちなみに、自分の住む都道府県以外で受けた場合で、その都道府県証紙が必要な場合でも、現金書留で受け付けてくれる場合がかなり多いので(わからない場合は試験を受けた都道府県支部へ聞いてみてください)、手間はさほどかからない可能性が高いです。越境受験もやりやすくなりますね。

感想とか

第2種電気工事士を取得してから、この消防設備士甲種第4類はいつか取得してやろうと思っていたのですが、他のいろんな試験を受けたり忙しかったりでずいぶん時間が掛かってしましました。

なんていうか、やれやれやっと取れたって感じですね。

自火報装置はビルメンテナンス業ではお目にかかることが多い装置で、持っていると工事や点検はしない可能性が高いにしても、構造や意味が理解できるのでいいと思いますよ。

また電気工事士を持っていると試験問題の免除が多いので(ただし免除されていない、つまり試験問題数が少なくなった中で合格ラインを超える必要があるので、一長一短ではあります)、おすすめではあります。

消防設備士免状

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