工事担任者総合通信について

(電気通信の)工事担任者総合通信の資格者証が届いたので、ちょっとまとめてみようと思います。

工事担任者について

電気通信工事のうち電話及びネットワークシステムの構築、線路交換設備工事など有線無線工事をおこなうことができる資格である。

Wikipediaより

現在は(2021年の改正により、AI第二種とDD第二種が廃止となり、名称が変更された)
・第一級アナログ通信
・第二級アナログ通信
・第一級デジタル通信
・第二級デジタル通信
・総合通信
の5種類となっており、それぞれ工事範囲が定められています。

詳しくはwiki等に譲るとして、
アナログ通信は、アナログ電話やISDN
デジタル通信は、光ファイバーやLANの工事
総合通信は、その両方ができるイメージです。

また、工事は主に公衆回線(要はNTTの回線など)に自営設備(主に宅内の)を接続する範囲で、屋内の回線の工事や、それを公衆回線とつなぐ工事などが範疇になります。

資格は、年2回実施される資格試験に合格するか、養成課程を終了するかのパターンで取得します(大半は試験を受けて合格することで取得していると思います)。受験資格は特に制限なしです。

試験日程は、5月中旬と11月下旬頃。
申込みはその2ヶ月ぐらい前となります(5月試験は2月~3月、11月試験は8月~9月ぐらい)。

試験の難易度(総合通信)は、やや難しい(筆者主観)でしょうか。
総合通信の場合、単純に技術の範囲が倍になります。
受験料は、8,700円(2023年1月現在)です。

試験について

試験の内容

試験の申込みは一般社団法人日本データ通信協会 電気通信国家試験センターに申請します。インターネットからと郵送での申請も可能です(申込み期限等が違うので注意)。

日本データ通信協会 電気通信国家試験センター

工事担任者総合通信の試験内容は、多肢選択式(マークシート)です。

基礎(電気通信技術の基礎)(40分)
(電気高額の基礎、電気通信の基礎)

技術(端末設備の接続のための技術及び理論)(80分)
(端末設備の技術、総合デジタル通信の技術、接続工事の技術、トラヒック理論、ネットワークの技術、情報セキュリティの技術)

法規(端末設備の接続に関する法規)(40分)
(電気通信事業法及びこれに基づく命令、有線電気通信法及びこれに基づく命令、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令)

※総合通信の場合

試験は、科目免除がなければ160分で、通しの試験(科目ごとに休憩など挟まない)となります。

試験内容は、電気工事士と多少重なっているところ(基礎の一部)や、情報セキュリティマネジメントと一部重なる(情報セキュリティの技術の一部)ところがありますが、聞き方等が違うのと、難易度がこちらの方が上です。

また計算問題(基礎の大半、技術の一部)が全く出来ない場合は合格は難しいので、計算問題もある程度取り組む必要があります。でもパターンが概ね決まっている(新問題は情報セキュリティの技術とかで出やすい)ので、きちんと過去問に取り組めば合格できるのではないかと思います。

テキストについて

テキストはリックテレコムの、

リックテレコム書籍出版部編(2021)『工事担任者科目別テキスト わかる総合通信 [技術・理論]』リックテレコム
電気通信工事担任者の監修(2022)『工事担任者 2022秋 総合通信 実践問題』リックテレコム

を使用しました。まぁリックテレコムが無難だと思います。

基本的に、実践問題を繰り返し解くという勉強方法になるのですが、技術・理論はテキストがあったほうがいいと思います。また総合通信の標準テキスト(3科目が網羅されている)もあるのでそちらでもいいかもしれません(私個人的には科目別テキストの方がわかりやすく内容も丁寧なため、こちらがおすすめ)。

免許申請について

試験受験から、3週間後ぐらいに合格発表があります(他の試験と比べてかなり早い部類ですね)。

合格はオンラインで確認できる他、圧着はがきでも通知されます。

申請は試験地を管轄する総合通信局(沖縄総合通信事務所)に、申請用紙を郵送します。この際合格通知を送る必要はなく(受験番号を記入するだけ)、はがきが来る前でも申請出来ます。
申請書は各総合通信局や総務省のホームページからダウンロード出来ます。実際の大きさで印刷して使用します(PDFなどの紙のサイズに合わせる設定ではもしかしたら弾かれるかも)。

申請料金は収入印紙で1,700円分と、返信に簡易書留を利用する場合はその分の郵送代(404円)(どちらも2023年1月現在)を切ってで用意して返信用封筒に貼付して送ります。

この工事担任者試験の申込みで一つ留意点があるのですが、試験合格から3ヶ月以内に行う必要があります。もしも3ヶ月を過ぎてしまうと、再度試験を受ける必要があります(科目合格制度で、受験なしでも手数料はきちんと取られます)。どのような仕組みなのかわからないのですが、他の試験ではあまり聞かないので、注意が必要です。

試験についての感想など

なんか取りたいと考えてからずいぶん時間がかかってしまいました。

体調を崩したり、その前は社畜気味だったので(今色んな人に元気になったと言われるので、相当疲れた顔していた模様)、勉強もはかどらず……

でも、この試験は科目合格制度がありますので、それを有効に活用するのも一つのやり方だと思います。

ただし、基礎を最後に残すのだけはやめたほうが良さそう。40分で基礎のみってのは時間的に結構辛いです。

そこさえ注意すれば、いいのではと思います。

まぁぶっちゃけこの資格どこで使うんや? って感じがするのですが取れたことは非常に満足しています。

自己満足の世界がどんどん深くなっている気がするのですが、キノセイです。

ともかく、時間がかかった分、満足度もそれなりに高くて個人的には良かったなと思っています。

工事担任者資格者証

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました