消防設備士乙種第6類についてまとめてみようと思います
2021年6月27日 試験について追記しました
消防設備士について
消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができる日本の国家資格。
Wikipediaより抜粋
消防設備士は甲種(1類から5類、特類)、乙種(1類から7類)の区分があり、それぞれの区分に応じた消防設備の点検や工事ができる資格です。
試験は年間通して各都道府県で実施されており、いわゆる越境試験(自分の住んでる都道府県以外の都道府県でも)もOKです。ただし申請は受験地の都道府県知事にすることになるので、手続きがややめんどくさい場合が(各都道府県の証紙が必要の場合も)あります。
レベルとしては、乙種は普通レベル。甲種はやや難しい(特に製図関連が素人には難しいかも)。
また甲種および特類には受験資格が必要です(例えば電気工事士や無線従事者免許を取得している等)。
受験料は乙種で3,800円 甲種で5,700円(2020年4月現在)です。
試験について
受験申し込み
一般財団法人消防試験研究センターが試験を実施しています。
各都道府県に支部があり、消防設備士試験の場合少なくとも年2回(前期・後期)実施されています。
試験内容は筆記試験は4択、実技試験は書き込みです。
試験内容は乙種の場合、
筆記試験
・消防関係法令
・基礎的知識
・消防用設備等の構造・機能・整備実技試験
・鑑別等
となります。試験時間は1時間45分です。
試験対策について
乙種第6類は、消火器の点検整備ができる資格です。
消化器は、様々なところに設置されており、また多種多様な形があります。
一番よく見るのはABC消火器という、ピンク色の粉末が出てくるものかなと思います。その中にも蓄圧式と加圧式があって……とか二酸化炭素消火器とか泡消火器とかいろんなタイプがあるのですが、それらを整理し知識として身に付けられれば合格できるのではと思います。
ひとまずはテキストを読んで勉強し、章末の問題を解いて理解を深めれば大丈夫です。
また鑑別については、形の似通ったものが多数ある(慣れれば違いはわかりやすいです)消火器ですので何度も見直すことと、名前を手で書くこと(マークシートでは無く書き込むタイプの試験です)が重要です。
また実際にあちこちに設置されている消化器を見るというのもかなり役に立ちますよ。特に加圧式と蓄圧式の消火器は結構どちらも見かけます。
テキストは、
工藤政孝(2019)『わかりやすい! 第6類消防設備士試験』弘文社
をつかいました。
乙種第6類は人気の資格なのでさまざまなテキストが発売されています。できれば消火器のカラー写真が載っているとか、細かいところまで解説してあるのが良さそう(写真鑑別があります。ただしわかりやすい違いがあるので難しくは無いとは思いますが)。
私は大阪に住んでいるんですが、試験は和歌山県で受けました。
上でも書きましたが、こんな感じで住んでる都道府県以外でも受けれますよ。ただ、ちょっと遠出でした(前日入しました)。
免許申請
試験から約1ヶ月と少し経つと、圧着はがきで結果が通知されます。その際得点率が書いてあります(こういう試験は珍しい)。
圧着はがき自体が免許申請用紙となっていますので、必要事項を記入し、免許送付用の返信封筒(簡易書留郵便代金の切手を貼り付けする)と一緒に受験した消防試験研究センターの支部(住んでいるところとは違います)へ送れば、1ヶ月ほどで免許が送られてきます。
A4版等の大きい封筒で申請書を送る必要は無く、私は長形3号の封筒で送りました。また返信用封筒は長形4号にしました(問題なく送られてきますよ)。
また和歌山での受験でしたので、和歌山県の証紙が必要だったのですが和歌山県支部では現金書留でも受け付けてくれます(その代わり領収書は出ない)。都道府県証紙は入手が難しい場合がありますが、この方法なら現金書留代の負担で免状申請できるので、越境受験もやりやすいですね。
感想など
消火器はそれはもうびっくりすぐらいの数が設置されています。それらの点検をするにも(交換ではなく)資格が必要です。
消防設備士の登竜門としても、取りやすい資格かと思います。
また、危険物取扱者乙種第4類を持っていると、消化の方法等が重なる部分もあり勉強はスムーズに進むと思います。
そういう意味でも、取りやすい資格と言えると思います。
ビルメンとも相性が悪いことは無いので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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