第三種冷凍機械責任者についてまとめます。
2021年6月27日 試験について追記しました
冷凍機械責任者とは
高圧ガス保安法に規定されている高圧ガス製造保安責任者の一つ。冷凍に関わる高圧ガスを製造する施設において、保安の業務を行う国家資格です。
Wikipediaより抜粋
冷凍機械責任者には第一種から第三種があり、第一種はすべての、第二種第三種は保安管理のできる施設の一日の冷凍能力に差があります。
何やら小難しい話ですが、要は大きな冷凍施設とか、ビル全体を一気に賄うような大規模なエアコンなんかで必要になってくる資格です。
試験について
試験の申し込み
第三種冷凍機械責任者試験は電子申請の場合受験手数料は7,900円(2021.06現在)です。
試験は年一回、11月の第3日曜日あたりに、高圧ガス保安協会によって行われています。
この年1回というのが曲者で、ビルメン4点セットの中では優先度低いのにチャンスが年1回という結構厳しい(取りにくい)試験です。
試験科目は第三種冷凍機械責任者の場合
・高圧ガス保安法に係る法令
・冷凍のための高圧ガスの製造に必要な初歩的な保安管理の技術
試験の受付はおおよそ8月頃です。
試験対策
テキストは、
佐藤英男(2014)『トコトンわかりやすい! 第三種冷凍機械責任者試験完全テキスト』ナツメ社
電気書院(2018)『平成30年版 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集』電気書院
の2冊を使用しました。
2級ボイラー技士試験から、ちょうど3週間しか無く、とにもかくにもまずはテキストを読み、問題を解き、模範解答集(つまりは過去問)で、過去問演習をひたすらこなす日々でした。
というか、ちょっと無謀な日程で(本来はもっと早くに勉強を始める予定だったのですが、そんな予定は……無理ゲーでして)、ヒィヒィ言いながら、ピンとこない冷凍サイクルと格闘してました。
特に、法令は問題ないけれど、保安管理技術がしんどかったイメージです。
あとからわかったのですが、平成26年度及び27年度は他の年度よりも合格率が低く、問題が難しかったらしいのですが、29年度から順番に過去問解いてて、最後の方でこの年度とあたって、こりゃ無理かもって思ったです(一応採点で合格点はかろうじてだったけど、こういう試験でかろうじてのレベルでは本番で合格できないことが多い)。
ちなみに、平成30年度の合格率は39.8%だったそう(科目免除者も入れて)。
試験結果と免状申請
11月に試験を受けて、発表は年をまたいだ1月6日という、時間のかかる試験です。
結果は無事合格と相成りました。
その後免状申請を行い(大阪府の場合は高圧ガス保安協会が免状交付事務を受託しているので申請先は保安協会になります。都県によっては直接になる模様)、約3週間ぐらいで届きました。
免状申請に3,400円(2021.06現在)かかります。
この免状、昨今では珍しいタイプの免状です。ちゃんと二つ折りのカバーに入っているタイプ。よその資格ではプラスチックカードが多くなってる昨今、貴重な存在かも(?)
中身はこんな感じで、紙のタイプです。
ちなみに、第一種冷凍機械責任者は経済産業大臣の免状になります。それ以外は試験地の都道府県知事の免状です。
試験の感想
第三種冷凍機械責任者はビルメン4点セット(乙4、2電工、2ボイラー、3冷凍)の一角です。
その中でも、一応最難関と言われています。その割にビルメンの世界ではあまり意味の無い資格だったりもします。
勉強については、上でも書いてますけど正直ピンとこない冷凍サイクルとどう戦うかが鍵になると思います。また、試験問題もちょっと特殊で、次の5つのうち正しい(間違っている)ものの組み合わせとして、あっているものは次のうちのどれか。という聞き方なのと、ちょっと引っ掛けに来ている感じのする問題ばかりなので、ある程度問題慣れが必要だなぁっておもいました。
今後の予定は未定なんですけど、この「高圧ガス製造保安責任者」もしくは「高圧ガス販売主任者」の免状があれば、特定第一種圧力容器取扱作業主任者免許が申請だけで取れるので(ボイラー技士の話で載せてたあの免許に一つ追加できる)、申請しようかなぁって思っています、せっかくなので。申請にかかるお金も1,500円と安いですし。
まぁ、免状のコピーの原本証明とかを受けないといけないとか、いろいろありそうなので平日に休めたり早上がりできる時にでも行ってこようかな。
コメント