二級ボイラー技士についてまとめます。
2021年6月27日 試験について追記しました
ボイラー技士とは
労働安全衛生法による国家資格(免許)で、二級ですべてのボイラーの取扱ができ、作業主任者は各級によってなれるボイラーの伝熱面積が違います。
Wikipediaより抜粋
ボイラーの取扱はボイラー技士の免許を受けたものでなければ取り扱う事ができない(逆を言えば取り扱いだけならどのようなサイズ(伝熱面積)でもOKということ)です。
免許を受けるには、免許試験に合格した上で、一定の要件があります(取り扱いの経験等)。
ボイラーというと、蒸気機関車が一番思い浮かぶと思います。それ以外で言えば、大規模工場や、ビル等に設置されていることがあります。
試験について
試験の申込方法
ボイラー技士(に限らず)は、労働安全衛生法による免許試験で受験料は6,800円(2021.06現在)です。
試験は、各地にある安全衛生技術センターで毎月実施されています。また、各センターによるのですが出張試験というものあります(概ね各都道府県1回ずつ)。
試験時間は3時間(2級ボイラー技士試験はそんなに時間必要ないと思いますが)。
近畿安全衛生技術センターは兵庫県の加古川市にあり、大阪から行くのですらなかなかの距離にあります。
衛生管理者の試験で行ったときの記事は以下から
試験申し込みは、まず最初に受験申請書を安全衛生技術センターへ請求します。
請求の方法は、必要部数を書いたメモと返信用封筒(角型2号封筒)に宛先(自分の住所)を明記し、必要部数分の重さに対応するように切手を貼り付け(1部なら210円、2部250円(2016.6.27現在)、公益財団法人 安全衛生技術試験協会本部もしくは各地域の安全衛生技術センターへ送付します。
申込用紙に必要事項を記入し、各安全衛生技術センターで試験日を確認した上で(2級ボイラー技士試験は概ね毎月1回)、試験日の2ヶ月前~14日前(消印有効)までに郵送します。
ボイラー実技講習について
2級ボイラー技士は、試験に合格するだけでは免許が交付されません。
以前は試験を受ける要件に実務経験があったのですが現在はどちらが先でもOKになっています。
免許交付時に試験に合格していることと実務経験が揃っていれば免許が交付されます。
この実務経験等なんですが、2級は一番下の級であるため実務経験というのが難しいということもあり、3日間の実習(ボイラー実技講習)でそれに替えることができます。
私は一般社団法人日本ボイラー協会の大阪支部で申し込みして受けました。
内容は最初の2日間は座学中心、3日目は実際にボイラーを触ったりシュミレーターを使った操作の練習などをします(内容に関してはコロナの影響などもあり私が受けたときとは少し様子が違っているようです)。
実技講習は21,920円(2019年)でした。
試験勉強について
テキストは、
清浦昌之(2014)『一発合格 これならわかる 2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集 』ナツメ社
コンデックス情報研究所(2018)『詳解 二級ボイラー技士過去6回問題集 ’18年版』成美堂出版
の2冊です。
ボイラー実技講習が9月上旬と中旬の間ぐらい、試験が10月の中旬というスケジュールでした。
こんなスケジュールだったのでボイラー実技講習が終わってから本格的試験対策に取り掛かります。
ちなみに試験と講習を逆にしたら……きっと座学が辛すぎる気がします。
まずはテキストをざっと読み、あとはテキストの問題と過去問題をひたすら解いては、わからないや間違った問題をテキストに戻るっていうやり方をしていました。
個人的には、このやり方が効率良い気がします(テキストをいちいちまとめる必要は全く無いと思います。問題を解くことを繰り返したほうが断然いい)。
結果と免許申請
試験は、大阪の出張試験で受けました。
出張試験の申込方法は少し違うので、確認してください。とくに申込先が違います!。
だいたい試験日から3~4週間で結果が届きます。
その後すぐに免許申請しましたが、この秋から春にかけての期間というのはは申請が集中するらしく(東京で一括で作成しているようです)、4~5週間ぐらい届くまでかかります。
時間がかかりすぎて問い合わせが多いのか、東京労働局のホームページ内にどのくらいで発行できているかが掲載されています。
思ったより時間がかかるので気長に待つのが必要です。
これ、所持している免許のところの数字が1とか2とか9とかの数字、持ってないのは0という感じで表示しています。
試験の感想
二級ボイラー技士は、ビルメン4点セット(乙4、2電工、2ボイラー、3冷凍)の一角です。
また、ボイラーは油炊きボイラーが結構あり(ガスもそれ以外もある)、その場合危険物取扱者乙種第4類との相性がいい資格となっています。
この資格は、去年春で定年退職したお世話になった人が「俺でも取れたんやから取ったらええねんで」って言ってたので、取ってみたところもあります。まぁその人と僕は会社も違えば職種も違うので……あれなんですが。
試験に関しては、乙4とかとあまり変わらないレベルかと思います。勉強したら取れる。
ただしボイラー技士の方が試験勉強時のイメージとしては少し難しいかな(私が化学系の科目少し得意だったので)。
免許を取得する上では、やはり上記のように実務経験もしくは実技講習を受けるところがハードルが高いように思います。ただ、実技講習を受けないといけない未経験の人が、免許取得して実用性があるのかと言われれば、そこは……。どちらにせよ実務に勝るものはないと思います。
ともかくも、国家資格ですし、難易度もそれほどでは無いので、きちんと勉強できれば問題なく取れるのではないでしょうか?
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